MFT#010 Barbour bedale

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2016年初頭、卒業旅行でスウェーデンフィンランドに行くことになった。基本的に重ね着上等で分厚い上着を持っていなかった僕は、北欧の寒さに一抹の不安を覚え、大須の古着屋を巡りそれに耐えうる上着を探した。余談ながら、僕はユニクロ、GUと古着屋以外の洋服屋に入るのが怖く、ましてや百貨店に入ってるようなちゃとした服屋に入ると動悸すらしうる程度にあの空気感が苦手である。なので、選択肢として古着屋を巡るしかなかったのである。

 

確かそれで何軒か巡った時にLOVE VEGASかどこかでBarbourを勧められ、見た目もカッコ良くて気に入った僕はほぼ即決で買った。そも古着のいいところはオンリーワンであること以上に価格だと思っていた僕にとって、2万以上する古着はかなり身構えたが、物が良くて長く使えそうだったこと、フードやピンズも残っている美品であることなどに後押しされ財布の紐を解いた。

それ以来、今年の春に至るまで毎年冬のほとんどはこれを着て過ごしている。かなり気に入ったので、リッジデールのナイロンジャケットも同居人からプレゼントしてもらい、その2着で冬はほぼ回している。

 

全くファッションには疎いのでなんともだが、僕のbedaleはMade in Englandだった頃の質の良いもののようで、数年間ずっと着続けているけどそれほど傷んでいるようには見えない。そもそもが古着だし。その辺りはさすがBarbourといったところなのだろうか。本当はリフィニッシュするとか、穴が空いたポケットを直してあげるとか、色々手を入れてあげるべきなのだろうけどどこに頼めばいいのか分からないのでただただ着続けている。山にも海にも着ていくので逆に傷んで趣もあるだろうと思うことにしている。

 

Barbourのジャケットの特筆すべき点はその可能性の高さだと感じる。まず持って非常に防寒性が高い。冒頭の通り、北欧での旅行のために買ったわけだが、これを羽織れば全くと言っていいほど寒さを感じることはなかった。中にダウンなどを着込む必要もない。

 

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↑寒さをものともしていない当時の様子

 

また、同時にそれほど寒くない日に羽織っても暑く感じないという不思議な特性もある。これはなぜかはよくわからないが。なので秋口から春先までずっと着られる。

 

ハンドウォームポケットだったかな?手を暖かく保つために裏打ちされたポケットがあったり、襟元をきっちり閉められるようにボタンが付いていたりと、何かと細かい気配りがされているのが素敵なところ。ポケットも大きくて物が入れやすい。機能美というものを感じる。

あと何よりオイルフィニッシュされているので雨などにも怯まず着られるのが良いところかと思う。(カッパだと思って着るのは流石に無理だけど)

 

個人的にはロングコートのBarbourはキザな感じが出てしまうので苦手。ジャケットサイズのものが好き。