MFT#008 HOPE(スーパーライト)

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タバコを吸い始めたのは二十歳の夏。なんとなく細いタバコに対する憧れがあり、一番最初はピアニッシモを買った記憶がある。それが全然美味しくなくて、タバコとは一体…という気持ちになっていたところ、同じぐらいの時期に吸い始めた周囲に勧められたのがキャスターだった(当時はまだキャスター)。

僕が所属していたバンドサークルは毎年夏、長野県の斑尾スキー場のリゾートホテルを借り、合宿を行なっていた。その行きのバスは夜中に大学を出るもので、明け方に斑尾麓の駐車場の広いコンビニに停車する。そこで、山籠りの間のお供にとキャスターを買った。ソフトを買ったはいいものを開け方を知らずに蓋を全部破るというお約束もやった。キャスターはそれなりに美味しく、タバコというものの良さがなんとなくわかった。

 

それからはピース吸ったりアメスピ吸ったりしていたのだけど、そもそもが人と違う感、バンドマンぽさを出したくて始めたタバコ。人が吸っていなさそうなものはないかと探していたところ、新栄のクラブロックンロールで対バンしたパイプカットマミヰズの某メンバーが手巻きを巻いていて、これカッケェやんけとすぐ買いに走り、そこからしばらくはコルツのグリーンティーを巻いていた(ちなみにうちのドラムも即手巻きに乗り換えていたのでここでも別に人と違う感にはならなかったが)。

 

手巻きは味、香り共によくコストも安いので気に入っていたのだけど、カバンがハッパまみれになることや、ハッパが乾いてしまうとあまり美味しくなくなること、普段持ち歩くものの多さ(これがたたり一時期フィルターなしで吸ってたけど、純粋に身体に悪いし口にめっちゃハッパ入るのであまりお勧めしない)などがめんどくさくなり結局普通のタバコに戻ってきた。

 

僕はそもそもあまりタバコと身体の相性が良くないようで、あまり重たいものは吸えないし、飲み会でもない限り数も吸わない。普段だと一本吸うだけで大抵身体のダルさか頭痛が来る。そんなわけで、20本入りだとシケらせてしまう場合も多かった。それなりに軽く、しっかり美味しく、数が少ないタバコを求めていて、行き着いたのがホープだったいう感じ。まぁホープも別に少数派ではないよね。10本入りでサクッと吸える短さに、タバコの味もしっかりあって美味しい。一時期はメンソールをよく吸っていたけど8mmすら重くなり今はスーパーライトを吸っている。

 

ホープは箱のデザインが可愛いのも愛せる点である。とはいえ最近注意書きがまた大きくなり、もはやデザインの可愛さもほとんど奪われてしまったが…(写真は一つ前のデザイン)。

だいたいホープ吸ってると喫煙者からはオッサンだと言われるが、見た目がそもそもオッサンなのでそれはそれで一話題になる。なんでホープがオッサンのイメージなのだろう。僕の中のオッサンのイメージはメビウスとかKOOLとかだけど。世代差?

ホープ=希望という名前を、吸うたび寿命が縮む棒切れに付けている皮肉みが好きなのもあってホープを吸っている。

 

そういえば、東京は4月から屋内全面禁煙になったような記憶があるけど、もうタバコ吸いながら酒飲めないのかなぁ。