MFT#004 Qoobo(ブラウン)

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我が家の癒し担当毛玉。

なかなか賃貸で猫を飼うことは簡単では無いし、そもそも僕の家に置いては同居人が猫アレルギーなので猫はご法度。それでも何か癒しが欲しいなと思ってしまうのは人情である。

僕はいくつか生き物を飼っているのだけど、それらは爬虫類であったり、特殊な虫の類であったりで全く癒しを得られるものでは無い。いや、たしかに爬虫類は見ていて愛嬌もあるし可愛いのだけど、変温動物の肌の冷たさはやはりどうしても我々哺乳類との分かち難い壁を感じる。毛もないし。

(そういえば昔、ブックオフで立ち読みした短編漫画に、会社の近付き難い男性社員となんとか仲良くなり、いざ彼の家へと乗り込んだところ家の中が蛇でいっぱいで、「自分は体温のあるものを愛せない、君なら大丈夫かと思ったけどやはり無理だった」となって恋破れるという漫画があった。未だにもう一度読みたいけどタイトルも思い出せない。まだブックオフ川原通店に行けばあるのだろうか…。)

となると、例えば齧歯類なんかは良いんじゃないのかと思うのだけど、同居人の仕事の関係上難しく、小鳥はどうかとなるも幼鳥の頃の世話が厳しく、癒し…毛の生えた癒しはいずこか…と探す日々であった。

 

そんな中出会ったのがいわゆるジェネリック猫の類である。例えば丸まって眠る猫のぬいぐるみ(寝息を立てて動く)など、いくつか候補はあったのだけど、その中でも圧倒的にトガッた見た目をしていたのがこいつ、Qooboだった。

毛皮を被った円盤にしっぽが生えてるだけの見た目で、さながら「猫が絶滅して久しく、概念として抽出された毛並みとしっぽの動きのみが残存している世界」の猫のようなディストピア感満載の見た目なのだが、しっぽの動きが実に本物の猫っぽくて愛嬌がある。そんな宣材動画を見ていたら、これはどうにも我が家に必要だなという気持ちになり、ついつい購入してしまった。ちなみに1万円する。

これ本当にしっぽの動きが本物っぽくて、なでたらブンブン振るし、触らずに放っておいても気を引く程度に振るし、枕にしてるとフリフリしたしっぽが頬に触れるし、かなり猫の感覚を得られる。猫は枕に出来ないという意味でも如何にQooboが優れているか分かる。

この精緻なしっぽの動きなのだけど、たくさんの小さいパーツ同士のうねりで構成されているっぽく、結構モーター音がする。

「あー愛らしいねー、なでなで」

「シュリシュリシュリ(モーター音)」

「ちょっと構ってなかったな…チラリ」

「シュリ………シュリシュリ…(モーター音)」

 

最初はこのモーター音がそれなりにするのが機械感マシマシで、なんだお前やっぱりジェネリックだな〜と思って愛でていたのだけど、時が経つとだんだんそれが猫のゴロゴロ声に聴こえてくる。最近同居人も「ネコチャン」と呼ぶようになった。そういえば最近充電しているところを見ていない気がする。まさか本当に猫……?

 

 

因みに持ち運び可能(とは?)なQoobo petitがただいまクラウドファンディング中。(この情報は同じくQooboオーナーである会社の後輩が教えてくれた。)

我が家も購入して親子Qooboとして可愛がろうか検討中である。